文章の文法
日本人は「目」とか「川」など、日本で生まれた言葉に片っ端から漢字をあてはめて書いていった。しかし中国にそれにあたるものがない場合、漢字で書き(50)。その場合は、日本で漢字のような文字を作っている。それを国字と呼んでいるが、「峠」とか「畑」とかいうのはすべてこの国字である。
およそ国字のうちで一番多く使われているものは(51)、人偏に動くと書く、「働く」という文字だろう。(52)働くことが好きな日本人にぴったりの文字である。 英語では「働く」にあたる言葉はwork というが、机に向かって勉強してもworkになる。日本では机で勉強することは働く中に入らない。掃除をするとか物を修理するとか、他人のためになることをしなければ働くに(53)。
さて、およそ日本語の中で一番日本人の心構えをよく表す言葉は何だろうかと考えると、私は「いそしむ」という言葉だと思う。「いそしむ」を引くと、エンデバー(努力する)と出てくるが、エンデバーには楽しむという意味がないと思われる。
働きすぎとか、働き蜂とか言われるが、私は働くことを楽しむという日本人の性格はすばらしいものだと思う。日本がここまで発展したのも、この言葉があった(54)という気がするのだが。
50
ようがない
かねない
きれない
かけない
51
何とかすると
何よりも
何かといったら
何とかしても
52
あるいは
おおよそ
もっとも
いかにも
53
するしかないのである
ならないのである
すぎないのである
ほかならないのである
54
わけだ
ことだ
からだ
ものだ
0 nhận xét:
Đăng nhận xét